realize
epilogue
私は彼の手の中でひたすらに狂いたい・・・・

淫らに、いやらしく、快楽に酔うことだけが私に許されたこと。

だから、求めて。

貴方の欲望を私にぶつけて。

探している、きっと・・・・貴方は、貴方だけの人を。

貴方が、大事な誰かを見つけるその日まで。

それまでは望んでもいいでしょう?貴方だけの私でいることを。

私自身の快楽のために。


そう思うのに。


夢の中で、泣きながら目覚める。

取り繕ってみても。

自分の心を欺くことは出来ない。


それでも。


現実から眼を背けたりしない。

ただ、見つめて、彼の心を見つめている。

その彼の答えがでるまでは、身体だけが求めている、そうしていれば、いい。

裏切りだというなら、それも私が負うべき罪。



1人になることが怖いわけではないから。


1人になったらわかる事だってあるから。


貴方と知り合えたこと、幸せだって知っているから。




ー偶然は必然で、だからこれだって、きっと運命ー


願いは叶う、いつの日か。

それが、たとえ、自分が望んだとおりでなくても。





fin

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